馬ってどんな動物？ユニークでかわいい馬の魅力

馬は非常に繊細で警戒心の強い草食動物です。 周囲の変化に敏感で、見慣れないものがあると立ち止まったり、大きな音や聞きなれない音に驚くことがあります。 草を食べながらも広い視野で周囲を警戒し、高音域の音も聞き分ける優れた聴力を持っています。 立ったまま浅い眠りを得ることができ、リラックスするときは横になります。 これはいつ肉食動物に襲われてもすぐに逃げられるようにするためです。

また、馬は基本的にスキンシップが好きな動物です。 触れられると安心し、声をかけてあいさつすると体をなでられることを喜びます。 馬装やお手入れの際には、作業に没頭せずに馬の状態を見ながら声をかけることで、馬との信頼関係が築かれます。

馬の目は顔の側面に位置しており、広い視野を持っています。 およそ350度を見渡せるため、手入れをしている人や乗せている人の足、ムチの動きなどもしっかり視界に入っています。 しかし、正面にあるものに対してはピントを合わせるのが苦手で、人が正面に立つと顎を上げて見下ろすようにするのはそのためです。

• 両眼視野: 60～75度
• 片眼視野: 210～215度

• 視野が350度！

馬の目は顔の側面にあり、背中に乗っている人の足やムチの動きもしっかりと見えています。 しかし、正面にあるものにピントを合わせるのは苦手で、そのため顎を上げて見下ろすようにします。

• 正面にあるものは見えにくい

馬は正面にあるものほどピントを合わせるのが難しく、見下ろすようにして確認します。

• 人の2倍の範囲の音を聞き分ける！

馬は左右の耳をレーダーのように動かして情報をキャッチし、人間の約2倍の範囲の音を聞き分けます。

• 音と状況を一緒に記憶するのが得意

馬は特に嫌なことを記憶しやすく、嫌な音には過敏に反応します。

• 優れた持久力を持っている！

馬は時速60kmの速さで長距離を走り続けることができる、優れた持久力を持っています。

• 危険を察知したら瞬時に駆けだす！

馬は非常に繊細で、周囲の状況の変化に敏感に反応します。 危険を察知すると瞬時に駆けだします。

馬とふれあう際の基本として、まず馬の真後ろに立たないようにしましょう。 馬は臆病な動物で、死角で何かが動くと驚いて蹴り上げる可能性があります。 また、大きな音や突然触られることにも驚きやすいです。 馬に悪気がなくても、そばにいる人がケガをする可能性があるので注意が必要です。

馬にも人と同じように性格や個性があります。 とてもフレンドリーな馬もいれば、警戒心が強い馬もいます。 スキンシップが好きな馬もいれば、ブラッシングが苦手な馬もいます。 そのため、初めて馬と接するときは、やさしく声をかけながら、ゆっくりと馬の様子を観察しましょう。

馬は人の感情をよく察します。 あなたが緊張していると、馬も不安になります。 やさしく話しかけ、いつでも対等に接する意識を持ちましょう。 馬の状態を見ながら声をかけ、信頼関係を築いていくことが大切です。

馬とのふれあいは慎重に行う必要があります。 以下のステップに従うことで、馬との信頼関係を築くことができます。

馬に近づくときは、馬の視界に入る位置からゆっくりと歩み寄ります。 突然の動きや、馬の死角から近づくのは避けましょう。 やさしく声をかけることで、馬に安心感を与えることができます。

馬の視界に入ったら、そっと近づいて馬の様子を確認します。 クビや目の周りをやさしくなでることで、馬がリラックスしやすくなります。

馬におやつをあげるときは、手のひらを使い指をしっかり伸ばします。 指先で持つと、馬が誤ってかじることがあるので注意しましょう。

馬が安心しておやつを食べられるように、手のひらを広げて待ちます。 急がず、馬のペースに合わせることが大切です。

馬は非常に感情豊かな動物で、その表情や仕草から気持ちを察することができます。 特に耳の動きは、馬の感情を理解するための重要な手がかりです。 耳がピンと立っている時は何かを観察している状態で、ピタッと伏せている時は怒りを示しています。 また、騎乗中に耳を前後に動かしている場合は、騎乗者の声に集中している証拠です。 耳の動きに注目することで、馬の気持ちを読み取ることができます。

また、馬の目や肢の動きにも注目しましょう。 お手入れ中や馬装中には、特に馬の細かな仕草を観察し、注意を払うことが重要です。 馬と良い関係を築くためには、馬の感情を理解しようとする姿勢が大切です。

馬の耳の動きは、彼らの気持ちを理解するための重要な手がかりです。 以下のサインを参考にして、馬の感情を読み取りましょう。

馬が前方をじっと見つめているときは、何かに興味を引かれているか、見慣れないものに注意を払っています。 もし不安そうな様子が見られる場合は、優しく首を撫でて 「大丈夫だよ」 と声をかけて安心させてあげましょう。

怒っているか、興奮している状態です。 このときは、馬に近づくのは危険です。 お手入れや馬装中の場合は、一旦離れてスタッフに助けを求めるのが安全です。 騎乗中であれば、指示の強さを見直しましょう。

馬が耳を横に倒している時は、リラックスしている証拠です。 信頼を感じているのでしょう。 ただし、体調不良で 「しょんぼり」 している場合もあるため、馬の様子を注意深く観察することが大切です。

馬が鼻をひきつらせるような顔をすることがあります。 これは強いにおいに反応しているときの 「フレーメン」 という行動です。 発情期や未知のにおいを確かめる際によく見られます。

耳を前後に動かす時は、周囲の状況に気を配っています。 騎乗中でこの動きが見られる場合は、騎乗者の指示に集中しているサインです。

馬が前肢で地面を引っかく動作は 「前がき」 と呼ばれ、何かを要求していることが多いです。 例えば、退屈しているか、食べ物をねだっている可能性があります。

馬が大好きなニンジンは、おやつとして人気ですが、実は主食ではありません。 馬の主食は牧草で、乾燥させたものや、キューブ状に加工したヘイキューブが一般的です。 また、トウモロコシや大麦などの穀類も栄養補給に使われます。 馬の体調や季節に応じて、飼料のバランスを調整することが大切です。

甘いものや固いものを好む馬には、ニンジンやリンゴなどのおやつを与えることができますが、あくまで控えめにするのがポイントです。 健康上の理由で特定の食材が禁止されている場合もあるので、必ず乗馬クラブの指導員に確認してからおやつを与えましょう。

馬の健康を保つためには、バランスの取れた食事が欠かせません。 以下では、馬が普段摂取する主な食材について紹介します。

牧草は馬の主食であり、特に乾燥させたイネ科の牧草が一般的です。 豊富な食物繊維を含み、エネルギー源として重要な役割を果たします。

アルファルファなどのマメ科植物をキューブ状に加工したもので、タンパク質やミネラルが豊富です。 馬に必要な栄養素を効率よく補給できます。

ふすまは繊維質やタンパク質、ビタミン、ミネラルを豊富に含む食材です。 エネルギー含量は低めですが、栄養バランスを整えるために重要です。 水に混ぜて与えることもあります。

馬にとって塩は必須の補助飼料であり、ミネラル補給に役立ちます。 特に発汗量が多い夏場には、塩の摂取量を増やすことが推奨されます。

ニンジンやりんごは馬にとっての特別なおやつですが、誤嚥を防ぐために小さく切って与えましょう。 また、キャベツやネギ類、ほうれん草など、一部の野菜は馬にとって有害となるため注意が必要です。

馬の魅力や特性を理解し、正しい接し方を学ぶことで、馬とのふれあいは一層特別なものとなります。 馬の食生活や感情のサインを知ることで、より深い信頼関係を築けるでしょう。 馬のユニークな特徴や優れた感覚を感じながら、馬との時間を楽しんでみてください。 馬との出会いが、新たな感動や発見に繋がることを願っています。